📢 NEWS2026.04.15 / メディア「経道」に取材掲載されました

墓じまいを家族で進めるために、最初に整理しておきたいこと|順序と費用の基本

親族合意から納め先決定、行政手続き、撤去、納め直しまで——順序を間違えるとトラブルになりやすい5つのステップ。

#墓じまい#改葬#終活

この記事でわかること


こんな不安はありませんか

  • 「このお墓を、自分の子どもに引き継がせていいのか迷っている」
  • 「何から始めればいいか、わからない」
  • 「きょうだいや親族の意見が割れそうで、話を切り出せていない」
  • 「お寺との関係が気まずくならないか心配」
  • 「費用がいくらかかるのか、まったく読めない」

こうした不安を抱えたまま、先延ばしにしているご家族は少なくありません。


まず結論

CONCLUSION

墓じまいは「親族合意・納め先決定・行政手続き・撤去・遺骨の納め直し」の5つのステップを、この順序で進めることが、トラブルを防ぐ基本です。

順番を間違えると、親族間の対立や、想定外の費用が発生しやすくなります。

また、全体の所要期間は3〜6か月が目安です。複数の手続きが並行するため、計画的に進めることが重要です。


「墓じまい」と「改葬」の違い

「墓じまい」はお墓の撤去などを指す一般的な呼び方で、「改葬」は遺骨を別の墓地や納骨堂へ移す手続きに関わる言葉です。両方が必要になる場合があります。

改葬: 埋葬・収蔵されている遺骨を、別の墓地や納骨堂へ移すことです。永代供養墓へ移す場合も改葬に当たることがあり、現在遺骨がある市区町村で手続きを確認します。

墓じまい: お墓を撤去して土地を返却し、遺骨を永代供養・合祀・樹木葬・散骨などに納めること。管理を子どもに引き継がせない選択肢です。

墓じまいに伴って遺骨を別の墓地や納骨堂へ移す場合は、改葬の手続きが必要です。管理を次世代へ引き継ぐかどうかは、移転先の契約条件によります。「墓じまい」と「改葬」は二者択一ではありません。


家族で揉めずに進める5つのステップ


ステップ1:親族との合意形成(最優先)

これを後回しにすると、手続きが終わった後に「事後報告」と受け取られ、トラブルの原因になります。

きょうだいはもちろん、親の兄弟・いとこなど、お墓に関わる可能性のある親族には事前に共有しておくことが重要です。

費用分担・納め先の希望・供養に対する考え方は、親族によって異なります。最初に話し合っておくことで、後のステップがスムーズになります。


ステップ2:遺骨の納め先(改葬先)を決める

子どもに管理を引き継がせない主な納め先は4種類あります。

永代供養墓・合祀墓

寺院や霊園が永続的に管理する形式。費用は1体あたり10万円前後から。

樹木葬

樹木を墓標とする方式。比較的費用が抑えられ、近年希望する方が増えています。

永代供養付き納骨堂

屋内型。アクセスを重視する場合に向いています。

散骨

海洋・山林などへ散骨する方式。自治体や海域のルール確認が必要です。

費用だけでなく、家族全員の納得感も考慮して選ぶことが大切です。


ステップ3:行政手続き(改葬許可証の取得)

法律上、遺骨を勝手に移動させることはできません。現在のお墓がある自治体の役所で、改葬許可申請書を提出します。

必要書類の3つ:

  1. 改葬許可申請書(役所で入手)
  2. 埋蔵証明書(現在の墓地管理者が発行)
  3. 受入証明書(新しい納め先が発行)

発行手数料は0〜300円程度です。

なお、ステップ2で納め先が決まっていないと受入証明書が取得できないため、ステップ3はステップ2の後に進める必要があります。


ステップ4:閉眼供養(魂抜き)と墓石の撤去

遺骨を取り出す前に、「閉眼供養(魂抜き)」を行います。その後、石材店が墓石を撤去・整地します。

撤去工事の費用目安: 1平方メートルあたり約10万円。一般的なお墓で撤去だけで30万〜50万円が目安です。

寺院墓地の場合の注意点:離檀料

寺院墓地を離れる際に「離檀料」を求められることがあります。金額は寺院によって異なり、多額になるケースもあります。

住職に早い段階から墓じまいの意向を伝え、丁寧に話し合っておくことが、トラブルを防ぐ最短の方法です。


ステップ5:遺骨の納め直しと土地の返還

撤去が完了したら、遺骨を新しい納め先へ移します。土地を管理者に返却して、墓じまいは完了です。


全体の費用目安

墓じまいにかかる総額の目安は35万〜150万円です。

幅が大きいのは、お墓の規模・寺院との関係・撤去費用・納め先の種類によって変動するためです。見積もりは複数の石材店から取ることをおすすめします。


なぜ順序が重要なのか

ステップ1(親族合意)を飛ばした場合: 手続きが進んだ後に「勝手に決めた」と親族から反発を受けることがあります。

ステップ2(納め先決定)が曖昧なままの場合: 受入証明書が取得できないため、行政手続き(ステップ3)に進めません。

5つのステップは、それぞれが次のステップの前提になっています。順序を守ることがトラブルを防ぐ基本です。


まちさぽでできること

まちさぽは、墓じまいそのものを代行する業者ではありません。

ただし、以下のような整理をサポートできます。

墓じまいをきっかけに、相続・実家・後見の問題が同時に動き出すことは、実際に多くあります。まちさぽでは、複数の問題が重なった状況でも、全体像を整理しながら進めることができます。

「何から始めればいいか分からない」という段階からでも相談できます。


注意点

⚠ 注意本記事は一般的な情報提供を目的としています。

墓じまい・改葬の手続き、離檀料に関する交渉、行政手続きの詳細は、石材店・寺院・行政書士・各自治体窓口にご確認ください。

散骨は、自治体や海域のルールに従って行う必要があります。事前に専門業者への確認が必要です。

まちさぽは、法律判断・宗教的な判断を行う機関ではありません。状況整理と必要な専門家・事業者への橋渡しを担います。


まとめ

墓じまいは、5つのステップを順序どおりに進めることがトラブル防止の基本です。

  1. 親族との合意形成
  2. 遺骨の納め先を決める
  3. 行政手続き(改葬許可証の取得)
  4. 閉眼供養と墓石の撤去
  5. 遺骨の納め直しと土地の返還

全体の所要期間は3〜6か月。総額の目安は35万〜150万円です。

墓じまいは、ご先祖を粗末にすることではありません。子どもに管理の負担を引き継がせず、家族関係を整えた状態で引き渡すための選択肢のひとつです。


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まちさぽでは、親の老後に悩む家族と、自分の老後を整えたい高齢者本人のために、初回相談で状況整理を行っています。

「何から始めればいいか分からない」という段階でも相談できます。まずは現在の状況を一緒に整理しましょう。


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まずは現在の状況を整理するところから始めましょう。

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参考資料・制度の確認先

更新日:2026年9月16日

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庄司 有毅
この記事を書いた人
庄司 有毅しょうじ ゆうき
一般社団法人町田市地域支援協会 代表理事
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